こんにちは、北見尚之です。
先日、背中の凝りをほぐすために針治療を受けました。この針という字、正確には鍼と書くのだそうですね。時々、鍼灸治療を受けることが、私の健康管理のひとつになっています。
ある日、鍼の先生との会話で「東洋医学は3千年の歴史があるのですよね、鍼も3千年前と同じような治療方法を継承しているんですか」と聞くと、答えは意外なものでした。
確かに、鍼灸、漢方など東洋医学は数千年前にはその基礎医学書ができていたそうなのですが、各地で流派がおこり、または消滅を繰り返し、現代まで当時のままの処方が利用されている東洋医学は漢方薬くらいではないでしょうか、という答えでした。
では鍼灸治療はと聞くと、少なくともここの治療院で用いている手技、つまり流派は約50年の歴史です、と言われたのです。そんなに短いのですか、と聞くと、それでも長い歴史をもっているほうですよ、と言われました。つまり、次々と新しい施術方法が考案され、発表されているのだそうです。
ネットで調べてみると、「革新的な技法!」とか「新しい技法」とか銘打って、いろいろ発表されているようです。いにしえの技法だと思っていた鍼治療でしたが、流行り廃りがあったのですね。なんだかイメージが変わってしまいました。
でも最後に鍼の先生は、ただひとつだけ変わらないのは、鍼という単純な道具で、その人の治癒力を高めるという基本方針だけは同じです、と言われていました。
北見尚之