こんにちは、北見尚之です。
最近、血圧を単純に下げることへの警告がしきりに言われています。それも高圧剤を処方する医師からの警告です。どういうことかと言いますと、それにはまず何故、血圧が上がるのかということを考えなければなりません。そもそも高血圧だと言われると単純に悪いことだと思われがちですが、血圧が上がるのは全身に血液を送るためなのですから、高血圧は体にとって必要なことでもあるのです。
ですが、脳梗塞などの血管障害を恐れるあまり、必要な圧力を下げてしまうと、体の隅々に血液(酸素のや栄養など)が行き届かないということになってしまいます。年齢を重ねると、体が硬くなります。硬くなれば血液の流れが悪くなるので、心臓は圧力を上げて、全身に血液を送るのです。
さて、その必要な血圧を下げてしまうと、どんな悪影響がでるのでしょうか。血液が行き届かないと、体の細胞が酸素不足、栄養不足になり機能が低下しますし、また白血球不足によって、免疫力も低下します。その結果、癌や感染症、また認知症などになりやすくなってしまいます。ですが、血管障害も怖い、なりたくない。
ではどうしたらよいかと言いますと、高圧剤で無理やり血圧だけを下げるのではなくて、全身の血流をよくする方法をとれば良いのです。そうすれば、血圧はあがる必要はなくなり、自然に血圧は下がっていきます。
その具体的な方法は、まず体を温めること、適度に体を動かすことです。単純ですが、もっとも効果的な方法です。血管は筋肉の中を通過していきますから、体を動かし、筋肉を動かせば、そのポンプ作用によって、血流が良くなります。
次に、油の摂取、砂糖の摂取を減らすことです。この二つを減らすことは血管内部の掃除につながります。シンクや風呂のパイプが詰まっていたら嫌ですよね。自分の血管ならなおさら綺麗にしておきたいところです。流れる水は腐らない、流れる血液は健康寿命を延ばしてくれます。
昔から言われてきた塩分の摂取は血圧に悪いというのは、最近の研究で分かってきたことですが、どうも迷信に近いようですよ。塩分は体に必要な必須ミネラルで、血圧との関係性は低いようです。
北見尚之