こんにちは、北見尚之です。
先日、高齢者が入浴中に亡くなる、というニュースを見ました。家の中での突然死は浴室で起きることが多いと聞きます。それはヒートショック死というのだそうです。じつに高齢者の4人に1人はヒートショック死しているそうですから、率としては非常に高いものです。しかし入浴中になぜ、と思いますよね。じつは日本人の特徴として熱いお風呂に長湯する、これが危険なのだそうです。
お湯で温められた血液は次第にドロドロとなり、血管の壁に張り付き、それが剥がれて(塞栓と言います)心臓や脳の血管で梗塞を起こす可能性が高くなるのだとか。温かい状態なら血行が良くなって健康に良いはずだと思っていましたから、それが却って血液がドロドロになってしまうと言うのですから、やはり過ぎたるは及ばざるが如しなのでしょう。それを防ぐためには、少しぬるく感じる程度の温度で長湯すると良いのだそうで、さっそく私も実践してみようと思っています。
また、今の季節は室内の熱中症にも気を付けなければなりません。屋外はもちろん、室内であってもこまめに水分をとり、とくに高齢者は暑いのをがまんせずにクーラーや扇風機を使って、体温を上げないようにすることが大切です。昔ながらの玄関先の打ち水も、気温が平均2℃下がるそうです。ただし、日中の気温の高い時間帯ではなく、気温が上がる前の朝か、気温が下がってくる夕方が効果的だと言います。
今年も酷暑だそうなので、少しでも健康で快適に過ごせる工夫をしてみてはいかがでしょうか。
北見尚之