こんにちは、北見尚之です。
最近、「食」について考えさせられることがありました。テレビのある健康番組で、日本人の油の摂取量が危険な量に達しているという話題が気になったからです。ところで昔の日本食は理想的で、健康に良いという通説があるそうですが、では日本食とはどんなものなのでしょうか。
調べてみますと、現代日本の食事が激変したのは東京オリンピックあたりかららしいのですが、なにが一番変わったのか、というと「油」の摂取量だそうです。現代食の調理には欠かせない植物油、パーム油、ラードなどに含まれている成分はオメガ6と呼ばれていて、この成分を摂取しすぎると体の中で炎症物質を発生させてしまうという研究報告がだされています。これがアトピーなどの皮膚炎の原因になっているという報告もあり、動脈硬化や癌、認知症にも悪影響を与えているとのことです。逆にその炎症反応を抑える油成分はというとオメガ3と呼ばれているもので、それを含む油はアマニ油やエゴマ油だということです。
オリーブ油に含まれるオメガ9という成分もそういった効果があるそうですが、残念ながら日本では純粋なオリーブ油は入手しにくく、一般に出回っているのは化学的に精製されたオリーブオイルで、日本人好みの味付けがなされているそうですが、本来の効果はあまり期待できないそうです。
もともとの日本食は焼く、煮る、炊くといった調理方法をとっており、そもそも油を調理に必要としていませんでした。ですから昔の日本人は油の摂取量が少なかったのです。ちなみに終戦直後の日本人の油分平均摂取量は1日約13グラム、現代の日本人は1日約55グラムだそうで、4倍強に増えています。その分、病気のリスクも増えているのですね。私も食事の半分くらいは油分抜きの昔ながらの日本食に変えようかと思いました。
北見尚之