無駄になる食品と、もったいない精神

こんにちは、北見尚之です。

農林水産省の発表によりますと、まだ食べられるのに捨てられている食品の量は、日本においては年間800万トンもあるそうなのです。これを、おにぎりに換算すると、1人当たり1日2個のおにぎりを捨てているのと同じだそうですね。

これはとても怖い話だと思いませんか。しかもこれは、まだ食べられる食品に限った場合の話です。放置されるかなにかの理由で、腐敗させてしまった食料は含まれていませんから、それを合わせると、とんでもない量の食品が無駄になっていることでしょう。戦後の食糧難を経験された人が聞いたら、とても立腹されていたそうです。私も同感で、当たり前だと思いました。

ところで、水野南北という人をご存知でしょうか。江戸時代中期の頃の観相学の大家で、当時日本一の観相家といわれ「節食開運説」を唱えた人物です。節食、つまり節度ある食事をとることを心がければ、開運につながるという考え方です。水野南北は「食」を非常に大切にされた方で、食は運命を変えると断言されました。この方の考えには非常に共感が持てるのですが、それを簡単に説明しますと、「タベモノ」とは「賜りもの」、つまり天からの恵みが語源となっているということで、食べ物を粗末にするということは、天(自然)を粗末にするということに等しいという考えです。

なにやら宗教めいた考えだと思う方もおられるかもしれませんが、私は、とても当たり前なことだと思うのです。なぜなら自然の流れに逆らって、成功した人はいません。なにより「もったいない」という気持ちを常に忘れないでいようと思うのです。なぜなら「もったいない」は祖先から我々日本人が受け継いできた美徳であり、心と行動だからです。

北見尚之

日本人は油分の摂取過多という話

こんにちは、北見尚之です。

最近、「食」について考えさせられることがありました。テレビのある健康番組で、日本人の油の摂取量が危険な量に達しているという話題が気になったからです。ところで昔の日本食は理想的で、健康に良いという通説があるそうですが、では日本食とはどんなものなのでしょうか。

調べてみますと、現代日本の食事が激変したのは東京オリンピックあたりかららしいのですが、なにが一番変わったのか、というと「油」の摂取量だそうです。現代食の調理には欠かせない植物油、パーム油、ラードなどに含まれている成分はオメガ6と呼ばれていて、この成分を摂取しすぎると体の中で炎症物質を発生させてしまうという研究報告がだされています。これがアトピーなどの皮膚炎の原因になっているという報告もあり、動脈硬化や癌、認知症にも悪影響を与えているとのことです。逆にその炎症反応を抑える油成分はというとオメガ3と呼ばれているもので、それを含む油はアマニ油やエゴマ油だということです。

オリーブ油に含まれるオメガ9という成分もそういった効果があるそうですが、残念ながら日本では純粋なオリーブ油は入手しにくく、一般に出回っているのは化学的に精製されたオリーブオイルで、日本人好みの味付けがなされているそうですが、本来の効果はあまり期待できないそうです。

もともとの日本食は焼く、煮る、炊くといった調理方法をとっており、そもそも油を調理に必要としていませんでした。ですから昔の日本人は油の摂取量が少なかったのです。ちなみに終戦直後の日本人の油分平均摂取量は1日約13グラム、現代の日本人は1日約55グラムだそうで、4倍強に増えています。その分、病気のリスクも増えているのですね。私も食事の半分くらいは油分抜きの昔ながらの日本食に変えようかと思いました。

北見尚之

最近の天気予報はよく当たる

こんにちは、北見尚之です。

連休明けの朝、おそらくどこかの会社の新入社員さんでしょうか、引っ越しをされているのを見かけました。お手伝いの方へ「ありがとうございます」「ご苦労様です!」といった声をかけていたのが、気持ちがこもっていて、少しの間、足を止めてしまいました。こちらも新緑の季節のように、爽やかな気分になったからです。

さて、やはり季節の変わり目だからでしょう、夏を思わせるような暑い日もありますが、逆に肌寒く感じる日もあります。でもそういった気温や気圧の変化、お天気の情報が昔と比べて正確になっているような気がしませんか。ときにはびっくりするくらい正確な時もあります。思わず、「ホントに晴れたよ~」とつぶやいてしまうくらい。

このお天気情報の正確さは気象衛星からの情報が正確なのだと思っていましたが、じつは「ラジオゾンデ観測」によるところが大きいらしいです。日本時間の9時と21時に上空30キロに気球を飛ばして、大気の湿度や気圧を特殊なセンサーで直接観測する方法だそうです。しかも驚いたことに、それは全世界で一斉に実施されているとか。考えてみれば日本の上空だけを調べても意味のないことは分かるのですが、気象の分野でも世界中が協力して観測データをとっているのだと思うと、感動します。そしてアメダス、気象衛星、気象レーダーと、このラジオゾンデの観測の連携で、あの正確なお天気情報がもたらされるのですね。

北見尚之