酷暑を快適に乗り切るには

こんにちは、北見尚之です。

先日、高齢者が入浴中に亡くなる、というニュースを見ました。家の中での突然死は浴室で起きることが多いと聞きます。それはヒートショック死というのだそうです。じつに高齢者の4人に1人はヒートショック死しているそうですから、率としては非常に高いものです。しかし入浴中になぜ、と思いますよね。じつは日本人の特徴として熱いお風呂に長湯する、これが危険なのだそうです。

お湯で温められた血液は次第にドロドロとなり、血管の壁に張り付き、それが剥がれて(塞栓と言います)心臓や脳の血管で梗塞を起こす可能性が高くなるのだとか。温かい状態なら血行が良くなって健康に良いはずだと思っていましたから、それが却って血液がドロドロになってしまうと言うのですから、やはり過ぎたるは及ばざるが如しなのでしょう。それを防ぐためには、少しぬるく感じる程度の温度で長湯すると良いのだそうで、さっそく私も実践してみようと思っています。

また、今の季節は室内の熱中症にも気を付けなければなりません。屋外はもちろん、室内であってもこまめに水分をとり、とくに高齢者は暑いのをがまんせずにクーラーや扇風機を使って、体温を上げないようにすることが大切です。昔ながらの玄関先の打ち水も、気温が平均2℃下がるそうです。ただし、日中の気温の高い時間帯ではなく、気温が上がる前の朝か、気温が下がってくる夕方が効果的だと言います。

今年も酷暑だそうなので、少しでも健康で快適に過ごせる工夫をしてみてはいかがでしょうか。

北見尚之

バイオエタノールとは

こんにちは、北見尚之です。

さて、バイオエタノールとは、でんぷんをアルコール発酵して作られるエタノールのことです。そしてこのエタノールはガソリンと混ぜて自動車の燃料としても使用されています。日本では政府の要請により、この混合燃料(バイオ燃料)の販売が2007年からおこなわれており、2017年には原油換算で50万キロリットルのバイオ燃料を販売するそうです。

ただ、その原料となるトウモロコシの価格は年々右肩上がり。そこで穀物の価格高騰が起きたときに議論されるのが、「食糧対エネルギー」です。トウモロコシから生産されるバイオ燃料が人間の食べる食糧を消費し、食糧不足を招くのでは、という危機論のことです。

例えば、米国では毎年1億2000万トンものトウモロコシがエタノール生産に使われていますが、これは米国のトウモロコシ生産量の30%超にあたります。それでもトウモロコシをエタノール原料にする動きが止まらないのには理由があるのです。じつはバイオ燃料の使用はCO2の排出に当たらないという国際的な取り決めがあるからです。

これは「カーボンニュートラル」と言われるもので、トウモロコシは成長過程でCO2を吸収するので、燃料として使用しても差し引きゼロになる、という考え方です。農家もトウモロコシを食糧よりもエタノールに回した方が利益を高められるという現状もあります。なんの関係もないようで、原油高はエタノールを経由したトウモロコシ価格と連動しているのです。

ただ、一般の認識とは異なり、世界には穀物増産の余地がかなりあります。ちなみにブラジルでは未利用地に灌漑設備を備えることで10億人分以上の食料を生産できるという試算があるくらいです。ですが、食料に影響しないほど増産すれば、逆に穀物価格は暴落、農民は収益ダウンという不思議な結果になってしまうのです。

それに穀物を十分に増産すれば良いのかというと、そうとも言い切れません。バイオ燃料のみのエネルギー供給は不可能でしょうし、また不安です。バイオ燃料はあくまで予備燃料とし、太陽光発電や風力などほかの再生可能エネルギーにも活用する。それが十分に機能したら原発を廃止して再生可能エネルギーを中核にしようというエネルギー論も成り立つのではないでしょうか。

北見尚之

ハインリッヒの法則

こんにちは、北見尚之です。

お金というのは、生活のためにどうしても必要なものだから仕方が無いとは思いますが、そのために無茶をする人が多いように思います。私の場合は、目先の利益ではなくて、「継続すること」を目標としているので、常に広い視野と長期的なビジョンを持って事業に取り組んでいます。

経営方法などの小手先のテクニックには全く興味がないので、世の中の不変の真理みたいなもから学び、中でも特に『ハインリッヒの法則』を強く意識しています。このハインリッヒの法則とは、1929年に発表された労働災害における経験則で、「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、さらにその背景には、300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在する」という考え方です。

ヒヤリ・ハットや軽微な事故を経験した時に、「これはいずれ重大な事故に繋がる。原因を究明して対策を立てて、同じ失敗を繰り返さないようにしよう」と自分自身に対して注意を促し、ヒヤリハット数をカウントしていきます。この作業を繰り返す事によって、リスクへの対策がどんどん洗練されていくので、大きな事故やミスを未然に防げています。だから、ミスによって生じたはずの損失を、そのまま利益に上積みするようなものなので、長期的に見れば利益が大きく向上します。

ミスに伴う損失って、殆どの場合大した事がないので、笑って済ます人が多いのですが、でも、ミスをした時に対策を立てずに放置すると、そのミスはいつか必ず、『重大な事故』に繋がります。「何度も同じ失敗をしているのに、その失敗を次に生かさない人」があまりにも多いように思います。これは事業だけではなく、健康や生活全般にも言えることです。ですから私は、結果もし悲劇や事故、病気に見舞われても、「運が悪かった」という言葉を絶対に言い訳に使いません。それは運が悪かったのではなくて、起こるべくして起こったのですから。