日光東照宮

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先日、日光東照宮へ行ってまいりました。私は昔からお寺を巡るのが好きで、あの空気感、建物の木質、あらゆるものが脳を浄化してくれているようで、頼るかのように行ってしまいます。

日光東照宮では「見ざる、言わざる、聞かざる」という3匹の猿の建造物や眠り猫、鳴き竜など、多くの物に大変感動しました。1つ1つの通路や、辿り着くまでの道、そして優しく空気を浄化しているような苔、あらゆるものがまるで「それ」を何百年、何千年も前から見据えていたかのように堂々と佇んでいました。

歴史が作ったその場は、見る者に言葉を失わせ、しかしそれは失望感ではなく喪失感でもない。何とも表現しにくい安堵した自分の存在を感じさせて頂くことになりました。

私にとってはそれで充分でした。

北見尚之