音楽

レンタルショップでCDをレンタルしました。最近の音楽は全く分からないのであまり聞きませんが、いろんな出来事があると昔の曲が頭の中を流れ、なんだか無性にあの頃の音楽が聞きたくなるんですよね。

お店に行ってみると昔のCDなのでレンタル中という事もなく、何も困らずレンタル。帰宅して早速音楽を再生する。

あの頃に比べれば見た目も考え方もずいぶん歳を取りました。
しかし、再生中は気持ちがあの頃に戻されますよね。

私の視界に、私は映らない

現実に戻されることなく、しばしあの頃に戻っていたいと思います。

北見尚之

猛暑

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BBQ Buffalo Clicken Wings
 by  Taz

まさに猛暑ですね、皆さんいかがお過ごしでしょうか。突然ですが私は夏の遊び方がヘタクソで、夏を楽しめない人間です。そうなると当然ですが、夏は嫌いです。だからといって不機嫌になったりするわけではありません。

劇団に入っていると若い子たちと話す機会も多く、私自身の感性を変えていこうと思い、みなさんに「夏はみなさん何をして楽しんでいるの?」と聞いてみると「BBQ!」「キャンプ!」「ビアガーデン!」「海!」など答えて頂きます。しかし、やはりどれも苦手ですね。。

若い方は(もちろん全員ではございませんが)、もとい、若い方の多くは、私から見た感じでは、BBQで肉を楽しむのではなく、雰囲気を楽しむ。キャンプでの勇ましい1日を楽しむのではなく、皆と一夜を共にすることを楽しむ。ビアガーデンで屋外のビールを楽しむのではなく、にぎやかな場所を楽しむ。海で泳ぐことを楽しむのではなく、水着での開放感を楽しむ。

要するに、単に「ワイワイ」したいだけなのかなと。

そう考えると、BBQで肉が無くても、キャンプでテントが無くても、ビアガーデンが屋外じゃなくても、海水浴場で海が無くても。。。T T

しかし、それが無いと成り立たないんでしょうね。それは「ワイワイ」する為の大切な演出でもあり小道具でもある為、それが無いと、彼らの大義名分のような目的と、彼ら自身も気づいていない本質の目的が結びつかなくなるのかもしれない。

私はやはり夏が苦手です。暑いものは、暑いですからね。夏は出来る限りおとなしく、帰りにおいしい焼肉弁当を買い、自宅で冷えたビールを用意し、窓を開けて蚊取り線香を付けて、海を題材にした大自然のドキュメンタリー番組を楽しもうと思います。

北見尚之

勇気

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Boxed !
 by  Craig Sunter (Thanx a Million !)

ワールドカップが終わりましたね。熱狂的なサッカーファンではございませんが、世界中が熱狂したこの祭典が終わってしまうのは、少々寂しくも感じます。

ある選手のコメントで、負けた試合の後に「もう空っぽです」という言葉がありました。
「燃え尽きた症候群」というやつでしょうか、耳にして清々しさと勇ましさ、羨ましさと、なんというか、拍手しか出来ない感覚になります。全てをそこに捧げたからこそ感じられる気持ちなんでしょうね、「空っぽ」。

失敗したら、どうしよう。
嫌われたら、どうしよう。
振られたら、どうしよう。
怒られたら、どうしよう。
恥をかいたら、どうしよう。

そういった気持ちが少しでも残っているうちは、「空っぽ」にはなれないかもしれません。「私には何も失うものはない。」そう思い、そうであるにもかかわらず、お芝居の後、お稽古の後に、「空っぽ」になっていない。なれていない。あのような大舞台でパフォーマンスを発揮する方々は、それを超えたマインド、メンタルだからこそ戦えるんでしょうね。

そう考えると、大切なのは練習よりも、もっと違うものかもしれません。それはスポーツの世界だけではなく、どの業界でも言えることかもしれませんね。

北見尚之

筋を通す

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いきなり堅苦しいタイトルで恐縮ですが、私はこの言葉を大切にしています。若い頃はここに縛られすぎて、多くの過ちを犯してしまったこともありますが、これを大切にしてきたことに対しての後悔は何一つございません。

私の考える「筋を通す」というのは「他人を認める、たてる、感謝する」という解釈と似ているかもしれません。

例えば、ご紹介された方と仕事やプライベートで何か上手く事が運んだ際には、ご紹介していただいた方に一言お礼を伝えに行ったり、誰かが大切にしているフィールドに足を踏み込む場合にも、事前に一言お伝えしておいたり。

当然の事なんですけどね。

では「筋を通せない人」とは、どういう方のことを言うのか。細かいことを言うと多々ありますが、タイプとして「井の中の蛙」といった人ではないかと位置づけています。

「気づいてないだろう」「別に気にしてないだろう」といったように解釈し、その人の中で解決してしまう。周囲の方々は、口には出さないだけで、ちゃんと見ているものですよね。

私が「井の中の蛙」と表現したのは、「筋を通さない方」というのは、自分の考えを過信し、表に出さないことで、誰も気づかないと決めている。つまりは、言い換えると、相手を過小評価しすぎていることから始まっていると思い、そういった表現にしています。

自分が考えている事や考えた事なんて、他にも多くの方々が考えていて、そしてそれは、すぐ隣の方も同じように考えているものですよね。多くの悩みを抱え、大切なプライドを守り、見たくもないのに目にしたり耳にしたり。でも、それでもまた、笑顔で感謝して、気づかないフリもして、前を向いて生きる。傷ついて涙を流して、それでも前に進もうとする。

私自身まだまだ半人前の為、反省することが多々ありますが、今後も芝居に精進し、忘れないように筋は通していこうと思います。

北見尚之