こんにちは、北見尚之です。
まだまだ寒い日が続いていますが、2月4日は立春となっており、暦の上ではもう春ということになります。
前日の2月3日は節分。豆をまき、邪気を払って病や不幸から家を守る行事です。
節分とは、立春、立夏、立秋、立冬の季節の分かれ目の前日を指しており、厳密にいえば年4回、節分は訪れているのです。その中で、立秋前の節分は1年の始まりである春を迎える前日ということで、特別な節分という認識だったことから、行事として浸透するようになったとのことです。
私が子供の頃は、節分の日に縁側に立って、「鬼は外、福は内」としっかり発生しながら、盛大に豆を撒いていました。声を出さないと、なんだか鬼が払えないような気がしていて、今思えば近所迷惑だったかな、と思うほど張り切っていたと記憶しています。
昨今では、終わった後の片付けの億劫さや、アパート、マンションなどの集合住宅では外に撒くことも出来ず、一般家庭ではあまり行われていないようです。
豆を撒く家庭でも、終わった後に食べられるように皮付きの落花生を投げたり、ピーナッツチョコレートのファミリーサイズを袋から出さずに投げる、というのも聞きました。
豆まきのイベントに変わり、急激に広がったのが「恵方巻」です。戦後には一度廃れながらも、徐々に再評価されるようになり、1990年ごろのコンビニ全国展開によって名前が知られるようになり、今では関東圏でもすっかりおなじみの行事となっています。
この慣習、由来がはっきりしておらず、様々な説や作法の記録がありますが、戦後、土用の丑の日に対抗する販売促進の一つとして、復刻運動が行われ、徐々に知名度が回復していったそうです。床も散らからず、食事もできる、現代の家庭にはこちらの方が合っているのかもしれませんね。
北見 尚之