人工肉は家畜たちを救う!?

こんにちは、北見尚之です。

2013年にイギリスで人工肉のハンバーガーが作られた、と発表されたのを覚えている方も多いのではないでしょうか。ただ、牛の幹細胞から培養された人工肉から1枚のパティをつくる製造費は約32万5千ドル(日本円で3500万!)もするそうで、実用化はされませんでしたが、とても衝撃的なニュースでした。

ところが先日、その製造費が約11ドルまで下がってきたというニュースを聞きました。それでも1枚のハンバーグが約1200円するわけですからまだ高いですが、たった数年でそこまで下がったのかという驚きと、それならもう数年で実用的なコストまで下げられるのではないかと思い、急に人工肉が気になりだしました。

もし人工肉が実用化されれば、その一番の恩恵を受けるのは家畜たちです。豚は1万年前から、牛は8000年前から食用にされるために家畜として飼われだしたそうです。いわゆる畜産という産業ですが、思えばその家畜たちにとっては悲惨な状況であることに違いなく、ただ食べられるためだけに存在し、自由を制限され太らされるわけですから、動物愛護の観点から言えば、見逃してよいことではないのです。

ですが、人類への安定した食料供給のためにはどうしてもシステム化された畜産業が必要であり、多くの人はこれらの家畜の悲惨な運命を考えることは無く、肉を食べます。その家畜たちを思えば、常に感謝して食べなければならないと思っています。ですがこの技術の実用化によって、安くおいしい食肉が供給されるようになれば、一番の恩恵を受けるのは家畜たちだろうなと、思いました。

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