Boxed !
by Craig Sunter (Thanx a Million !)
ワールドカップが終わりましたね。熱狂的なサッカーファンではございませんが、世界中が熱狂したこの祭典が終わってしまうのは、少々寂しくも感じます。
ある選手のコメントで、負けた試合の後に「もう空っぽです」という言葉がありました。
「燃え尽きた症候群」というやつでしょうか、耳にして清々しさと勇ましさ、羨ましさと、なんというか、拍手しか出来ない感覚になります。全てをそこに捧げたからこそ感じられる気持ちなんでしょうね、「空っぽ」。
失敗したら、どうしよう。
嫌われたら、どうしよう。
振られたら、どうしよう。
怒られたら、どうしよう。
恥をかいたら、どうしよう。
そういった気持ちが少しでも残っているうちは、「空っぽ」にはなれないかもしれません。「私には何も失うものはない。」そう思い、そうであるにもかかわらず、お芝居の後、お稽古の後に、「空っぽ」になっていない。なれていない。あのような大舞台でパフォーマンスを発揮する方々は、それを超えたマインド、メンタルだからこそ戦えるんでしょうね。
そう考えると、大切なのは練習よりも、もっと違うものかもしれません。それはスポーツの世界だけではなく、どの業界でも言えることかもしれませんね。
北見尚之