筋を通す

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いきなり堅苦しいタイトルで恐縮ですが、私はこの言葉を大切にしています。若い頃はここに縛られすぎて、多くの過ちを犯してしまったこともありますが、これを大切にしてきたことに対しての後悔は何一つございません。

私の考える「筋を通す」というのは「他人を認める、たてる、感謝する」という解釈と似ているかもしれません。

例えば、ご紹介された方と仕事やプライベートで何か上手く事が運んだ際には、ご紹介していただいた方に一言お礼を伝えに行ったり、誰かが大切にしているフィールドに足を踏み込む場合にも、事前に一言お伝えしておいたり。

当然の事なんですけどね。

では「筋を通せない人」とは、どういう方のことを言うのか。細かいことを言うと多々ありますが、タイプとして「井の中の蛙」といった人ではないかと位置づけています。

「気づいてないだろう」「別に気にしてないだろう」といったように解釈し、その人の中で解決してしまう。周囲の方々は、口には出さないだけで、ちゃんと見ているものですよね。

私が「井の中の蛙」と表現したのは、「筋を通さない方」というのは、自分の考えを過信し、表に出さないことで、誰も気づかないと決めている。つまりは、言い換えると、相手を過小評価しすぎていることから始まっていると思い、そういった表現にしています。

自分が考えている事や考えた事なんて、他にも多くの方々が考えていて、そしてそれは、すぐ隣の方も同じように考えているものですよね。多くの悩みを抱え、大切なプライドを守り、見たくもないのに目にしたり耳にしたり。でも、それでもまた、笑顔で感謝して、気づかないフリもして、前を向いて生きる。傷ついて涙を流して、それでも前に進もうとする。

私自身まだまだ半人前の為、反省することが多々ありますが、今後も芝居に精進し、忘れないように筋は通していこうと思います。

北見尚之

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