こんにちは! 北見尚之です。
先日、麻布十番でレストランを経営する知人のお店を1年ぶりに訪れました。このお店はおいしい掘り出し物のワインが売りのレストランです。駅からは7,8分ほど歩いた住宅街の中にある「隠れ家」的なレストランなのですが、バーカウンターと、ゆったりしたソファ席、個室もあって、どんなお客さんが来てもきちんと着心地のいいスペースを作っている、知る人ぞ知るレストランです。
わたしはとくに予約をせずに行ったのですが、偶然に共通知人が数人来ていて、さながら同窓会のような雰囲気となりました。最初は「バーカウンターで1杯飲んだら帰ろう」くらいに思っていましたが、陽気なオーナーの楽しいおしゃべりにつられて、久しぶりに心ゆくまでワインと会話を楽しみ、わたしの心はすっかり癒されていました。
わたしのような年齢になると、どうしても仕事の付き合いや打ち合わせの延長での食事会が多くなるのですが、このような気のおけない仲間たちと仕事とは関係のない話で盛り上がったり、笑ったりする時間は自分の気持ちをほぐし、活力を与えてくれます。
家路につく途中で、なぜあのワインレストランは居心地が良かったのかと考えてみました。店内の高価な調度品や食事やワインのおいしさもさながら、やはりそこにいるオーナーの飾らない人柄が、何よりも人の心をほっとさせ、その魅力に人が集まるお店になっているのだ、ということを改めて気づかされました。
まるで第二の我が家に帰ったようなくつろいだ時間は、ある意味、自分をリセットする場所になります。大人になればなるほど、そんな場所や時間が、とても貴重で大切なものなのです。